2014年12月5日金曜日

ラッキーノット+ガーネット1

旅するヨギーニが手仕上げで作るオリジナルジュエリー、M Style Jewelryの美香です。

ケルビムの天使はレンタル工房の日程が決まるまで作成はしばしお休みなので、ラッキーノット+ガーネットに取り掛かりました。

完成品はこれです。


まずは外注の業者さんに鋳造と言われる、ゴムでできた型に高温で溶けたシルバーを流す方法でパーツを作ってもらいます。

それからパーツをロー付けでつなぎ合わせ、最後にガーネットを石留めしていきます。
今回は9月ごろに在庫を作ろうとして、途中でひとつの爪が短くなって石が留まらなくなってしまった作成途中の商品を復旧して完成させます。

一番下のパーツ、ガーネット8石の部分は共有爪と言って、一本の爪で隣り合う二つの石を留めています。
二石の高さが違うのですが、両方とも石より少し上に爪が出ないと留めることができません。それが爪をたたいているうちに短くなり、ルーペで見ると石よりも下に来てしまっています。
先日納品されたアーク溶接で爪を継ぎ足そうと思い、納品を待っていました。

ガスバーナーでのロー付けだと熱が石にも回ってしまい、石の種類や強度によって変色したり割れてしまったりする危険があります。今回の商品のように途中まで石が留まっていて、作業の終盤で石が留まらなくなると致命的です。

アーク溶接では、熱は発生しますが小さい範囲のみで温度も低いので、石へのダメージがほとんどありません。
そのためにリフォームや修理なども含めて、石が留まった状態のまま地金に対して作業することができます。それでも極度にデリケートな物は気を付けないといけないとは思いますが…

アーク溶接で爪を継ぎ足す前に、状況を詳しく確認していると、あれ、石留めできそうな気配。
留めてみると、なんだか行けそうです。

体調の悪い時や集中力にかけているときは、簡単な石留めでも全く留まらなかったり石が割れてしまったりします。
今回の石留めは高さの違う二石を共有爪で留めるという、簡単ではない石留めなので、落ち着いて集中して作業する必要があります。

9月に作っていた時はイベントの前で、イベント準備と在庫作成でてんやわんやでした。
やることが多すぎて睡眠時間が短くて集中力にかけていたのかもしれません。落ち着いてやればできるものを、もうだめだ~、と諦めてしまっただけのようです。

爪はどーんと大きいよリも小さいほうが石座の部分が華奢なこのデザインにはあっているので、低めでもきちんと石が留まればよりエレガントに完成します。
このまま行けるのか、作業してみます(^_^)


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旅するヨギーニがほぼ手作業で作成しているM Style Jewelry。
商品はネットショップから購入できます。

今回作成風景をご紹介したラッキーノット+ガーネット。
深紅のガーネットが華やかでありながらも派手過ぎず、ニットの上からつけると冬にピッタリです。
http://mikaprojects.shop-pro.jp/?pid=76058185

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